【リトリート体験記④】手放せなかった罪悪感。「今ここ」になれず、ブレスワークで溢れ出た心の声

素敵な仲間と囲んだ夕食、そして夜のブレスワークへ
リトリート初日の夜。参加者のほとんどが「はじめまして」の方々でしたが、皆さん本当に温かく素敵な方ばかりで、終始和やかな雰囲気の中で美味しい夕食を囲みました。
そして食後、いよいよ初日のプログラムである「ブレスワーク」が始まりました。
ブレスワークとは、意図的に呼吸をコントロールすることによって、心身の深い部分を整えていく呼吸法のワークです。
実は私は以前にもブレスワークを体験したことがあり、その時は感情が溢れて涙が止まらなくなり、最後にはすっきりと晴れやかな気持ちになった記憶がありました。
だからこそ、「今回も深い癒やしを得られるのかな」とどこかで期待していたのです。
ですが、今回のブレスワークは、前回とは全く違う感覚でした。

呼吸の深まりとともに溢れ出してきた「ノートのメモ」
静かな空間の中で深く息を吸い、吐き出していくうちに、私の頭の中に浮かんできたのは「すっきりした開放感」ではありませんでした。
ワークが終わり、自分の内側から湧き出た感情を忘れないようにと書き留めたメモ。
そこには、自分でも驚くほど泥臭く、葛藤に満ちた言葉が並んでいました。
【初日の夜に書き留めた気持ちメモ】
感謝と書きたい気持ち(があるはずなのに)
これでいいのかなという申し訳なさ、私だけがのんびりしていいのだろうか
家族に対して不平等なのではないか
私だけが楽をしていいの?
この有難い時間をちゃんと受け取れない自分。なんて勿体ないんだろう
うまく集中できない、味わえない焦り
子どもたちは離れていかないと信じたい気持ちと、いつか離れていってしまう不安
自分への自信のなさ
静寂の中で自分と向き合ったからこそ、隠していた本音が堰(せき)を切ったように溢れ出してきたのです。

浮き彫りになった「自分を責めてしまう思考の癖」
メモを読み返しながら、私は自分の内側にある「思考の癖」を突きつけられたような気がしました。
せっかく家族が送り出してくれた特別な時間にいるのに、私は「素晴らしい体験をしている自分」ではなく、「うまく集中できない自分」「家族に申し訳なさを感じている自分」という良くない部分ばかりにフォーカスしていました。
周りの参加者と自分を比べては、「みんなは素直に味わえているのに」と焦り、最後は結局「自分はダメだな」と自分自身を責めてしまう。
「今、ここ」のバリ島の景色や呼吸に意識を向けるのではなく、過去の申し訳なさや、未来への不安ばかりを行き来していたのです。
「ああ、私は日常から離れたこの場所に来てまで、こんなにも頑張りすぎたり、自分を厳しく評価したりしていたんだ」
初日の夜、私は自分が長年抱えてきた「心の縛り」に、呼吸を通じて初めて気づかされることになりました。