【リトリート体験記⑨】「ママは本当にすごい」―1週間離れたからこそ出逢えた、家族の成長と『新しい私』

帰国の空港で溢れた「家族への愛おしさ」
バリ島の空港でお土産を選びながら、私を包み込んでいたのは、じんわりと温かな感謝の気持ちでした。
「このリトリートに参加して、本当に良かった……!」
行くと決めるまでの葛藤や申し訳なさ、英語での予約苦戦、初日のモヤモヤ。様々な出来事を乗り越えてたどり着いた最終日、心の中にあったのは「無理を承知で送り出してくれた家族への深い感謝」と「早く家族に会いたいという純粋な喜び」でした。 夜便の機内でぐっすりと眠り、飛行機はいよいよ日本へと到着しました。

帰国直後の「違和感」が教えてくれたこと
日本の空港を降り立つと、そこには忙しそうに行き交う人々の姿がありました。
道に迷ってホテルのスタッフさんに案内を尋ねると、とても丁寧で完璧な言葉遣いで、私が理解できるまで親切に道順を教えてくださいました。
日本人ならではの細やかさと誠実さに感動すると同時に、この数日間バリ島で出会った大らかで自然体な人々とのギャップに、どこか不思議な「違和感」を覚えたのです。
「私、今までずっと頑張りすぎていたのかもしれない……」
そんなに必死になって、余裕をなくしてまで働かなくてもいいのではないか。
もっと心にゆとりをもって、風を通しながら生きていいのではないか。いや、今の私にはその『ゆとり』こそが必要なんだ――。
日本に着いた瞬間のその違和感は、私がこれまでの「自分を縛る生き方」から脱却したという合図でした。

待っていてくれた家族と、娘の「成長の証」
駅の改札を出ると、そこには長女と夫が待っていてくれました。顔を見た瞬間、胸がキュッとなるような愛おしさがこみ上げます。
帰宅後、仕事へ向かう前のわずかな時間、長女と一緒に甘いスイーツを食べました。
その時、驚くような出来事が起きたのです。
これまで自分でお皿を運んだり、片付けや洗い物をしたりすることがほとんどなかった長女が、すっと席を立ち、ケーキを乗せるお皿を自分の手で持ってきてくれたのです。
「あ……成長している」
実はリトリートの滞在中、長女から何度かLINEが届いていました。
そこには、「ママってすごいな!」という温かい言葉が添えられていました。
私がいない1週間。長女、長男、次女の3人は、お母さんが不在という環境の中で、自分たちのペースで互いに協力し合い、確かにたくましく成長していたのです。

理想の母親像を手放して、巡り出す新しい時間
子どもたちの頼もしい姿を見て、私の中にあった最後の固い結び目が解けていくのが分かりました。
「いつも完璧でいなきゃ」
「私がずっとそばについて、全部やってあげなきゃ」
そうやって抱え込んでいた自分勝手な『理想の母親像』は、もう手放していいんだと。
お母さんが自分の人生を生き、自分を大切にする姿を見せることは、子どもたちから奪うことではなく、むしろ子どもたちの自立と成長の機会になる。
私にとっても、子どもたちにとっても、お互いがひとりの人間として成長するために、この離れる時間は絶対に必要だったのだと心から実感しました。
「私ね、来年以降もまた、こういう自分を整える時間を設けることにするね」
家族にそう伝えた私の心は、秋の空のように晴れやかで、澄み渡っていました。
(おわり)
「毎日頑張りすぎているお母さんへ。あなたも自分を整える時間を持ちませんか?」
月に一度、仙台で少人数制のママヨガを開催しています。
もし、ご興味のある方は是非ご連絡ください🍀
